エンゼルスは現地4月11日、右ピッチャーのベン・ジョイスを15日間の故障者リストに登録しました。ジョイスは右肩の炎症に悩まされており、今回のIL入りは4月9日に遡って適用されます。代わりに、右腕のマイケル・ダレル・ヒックスがトリプルAからメジャー昇格し、アクティブロースター入りしました。
ジョイスは昨シーズンも肩の炎症で早々に終了しており、9月3日以降は登板がありませんでした。6月の昇格から9月3日までの間に、34回2/3を投げて防御率2.08、奪三振率23.2%、ゴロ率58.9%、四球率9.9%という成績を残し、エンゼルスのブルペンで存在感を示していました。ジョイスはゴロを打たせるタイプの投手で奪三振数は控えめでしたが、何よりもその剛速球で知られており、昨季の平均球速は驚異の102.1マイルを記録していました。
しかし現地4月8日のレイズ戦で登板した時の平均球速は99.3マイルしか出ておらず、1/3回を投げて4安打3失点と打ち込まれていました。ジョイスはMLB.comの記者に対し、試合中は肩に問題はなかったものの、翌日キャッチボールをしている際に痛みが出たと語っています。
復帰時期についてはまだ不明ですが、ジョイス曰く今回のIL入りは予防的な意味合いもあるとのことです。「最初はただの普通の痛みだと思っていたけれど、再評価を受けてみたら予想より少し炎症がひどかった。だから先手を打とうということになった」と話しています。
レイズ戦での3失点により、今季のジョイスの防御率は6.23にまで上がりましたが、それ以前の4登板では自責点を許していませんでした。エンゼルスはジョイスをクローザーのケンリー・ジャンセンの前に投げる重要な場面で起用していただけに、その不在はブルペン全体に影響を与えることになりそうです。現状ではライアン・ゼファージャンが代役の最有力候補と見られており、ここ数週間苦戦が続くブルペン陣の中では、比較的好スタートを切っている数少ない投手の一人です。またロン・ワシントン監督は若手のライアン・ジョンソンやギャレット・マクダニエルズにも期待していると話しました。
試合 | 投球回 | 勝敗 | HD-SV | 防御率 | WHIP | |
ジョイス | 5 | 4.1 | 1-0 | 2-0 | 6.23 | 1.38 |
ジャンセン | 5 | 5.0 | 0-0 | 0-3 | 0.00 | 1.00 |
ゼファージャン | 6 | 3.2 | 1-0 | 1-1 | 2.45 | 1.09 |
ジョンソン | 5 | 5.1 | 1-0 | 0-1 | 8.44 | 1.88 |
マクダニエルズ | 5 | 4.1 | 0-0 | 1-0 | 6.23 | 2.54 |
球速の速い投手にはロマンを感じますが、一方で怪我への不安も同時に付き纏います。今回のIL入りは予防的な意味合いもあるということなので、しっかり回復して大事に至らないことを願うばかりです。
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