クリス・ブライアント、腰椎椎間板変性症で故障者リスト入り

ロッキーズ
MLB.comより引用

ロッキーズは、Kris Bryantを腰椎の椎間板変性症のため10日間の故障者リストに登録しました。代わってキャッチャーのBraxton Fulfordがメジャー契約を結び、ロースター入りしています。これに伴い、先月トミー・ジョン手術を受けた右腕Jeff Criswellが60日間ILに移行されています。

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Bryantは今季でロッキーズ在籍4年目になりますが、これまでどのシーズンでも80試合以上に出場できていません。初年度の2022年は好調な打撃を見せながらも42試合の出場にとどまりました。それ以降もたびたび戦線離脱しており、出場できたときも打撃成績は低調です。2023年から2025年にかけての通算成績は.222/.307/.335 12HRと厳しい内容になっています。

 打数安打本塁打打点盗塁打率OPS
2022160495140.306.851
20233007010310.233.680
2024133292150.218.623
2025396010.154.400
COL通算63215417610.244.695
ロッキーズ移籍後のBryantの年別の成績(2025年は日本時間4/15時点)

負傷の内容も多岐にわたっており、かかとの打撲、指の骨折、肋骨の打撲などに加え、背中の問題が継続的に見られます。2022年には背中の張りで1か月以上離脱し、2024年の終盤にも同様の症状で約2か月戦列を離れていました。今回の診断が過去の背中の問題と関連しているかどうかは不明で、現時点では球団からの詳細な説明や今後の見通しも発表されていません。近日中に追加情報が明らかになる見込みです。

IL入りした日故障した箇所復帰した日(IL入りの期間)
2022/4/25背中の違和感2022/5/21(1ヶ月)
2022/5/22腰の張り2022/6/27(1ヶ月)
2022/7/31足底腱膜炎シーズン終了まで
2023/5/30かかとの打撲2023/6/30(1ヶ月)
2023/7/22左手人差し指の骨折2023/9/11(1ヶ月半)
2024/4/13腰の張り2024/5/21(1ヶ月)
2024/6/2肋骨の打撲2024/7/23(1ヶ月半)
2024/8/10背中の張りシーズン終了まで
2025/4/12腰椎椎間板変性症最短10日で復帰?
ロッキーズ移籍後のBryantのIL入りの歴史

いずれにしても、Bryantへの投資が完全に裏目に出ていることには変わりありません。ロッキーズ加入前の彼は、新人王、MVP、オールスター、ワールドシリーズ優勝とすべてを成し遂げており、2021年までの通算成績は.278/.376/.504 167HRという素晴らしいものでした。2022年シーズン前に、Bryantはロッキーズと7年$182Mの大型契約を結びました。

しかし、この契約は当時から疑問視されていました。ロッキーズは当時3年連続で負け越しており、近い将来の優勝争いも見込めず、一部では再建を求める声も上がっていました。それにもかかわらず、球団はBryantへの大型投資という道を選びました。結果的にこの判断は実を結んでおらず、チームの成績も全く上向いていません。2022年は94敗、2023年と2024年には100敗超え、そして今季も現時点で3勝13敗とMLB最下位に沈んでいます。

今シーズンBryantは主にDHとして起用されており、昇格したのがキャッチャーのFulfordであることから、Hunter GoodmanがDH起用される機会が増えるかもしれません。彼はJacob Stallingsとキャッチャーの役割を分担してきましたが、守備力は平均以下である一方、現時点で3HRを放っている長打力が持ち味の選手です。

現地4/14の試合でスリーランホームランを放ったGoodman(動画リンク

Bryantは今後どうなっていくのか、激戦のナ・リーグ西地区ですが、ロッキーズの今シーズンにも要注目です。

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