カージナルスは、ショートのMasyn Winnを背中の痙攣のため10日間の負傷者リストに登録したと発表しました。Winnに代わって同じく内野手のNolan Gormanがメジャー登録され、Gormanはハムストリングの張りで入っていた10日間のILから復帰しました。
Winnは現地4/11の試合で初回に守備につきましたが、背中の痛みのため2回に途中交代となりました。Winnは昨季も背中の問題に苦しんでおり、MLB.comのJohn Dentonを含む記者団に対し、今回の症状は「昨年と似ているが、昨年の方が少しひどかった」と語っています。当初は数試合の欠場で済むと見られていましたが、カージナルスは慎重を期し、完全回復のため10日間の離脱を決断した模様です。
Winnは2020年ドラフト2巡目全体54位でカージナルスに入団し、プロスペクトとして高い評価を得ていました。2024年開幕前のプロスペクトランキングでは、Baseball Americaで39位、MLB公式では43位にランクイン。そして迎えた昨シーズンは637打席に立ち、打率.267/出塁率.314/長打率.416、15本塁打という成績を残し、見事レギュラーの座を掴みました。さらにナ・リーグのショートでは2位となる402捕殺を記録するなど攻守両面での安定したパフォーマンスが評価され、今季もショートの主力として期待されていました。
打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | OPS | |
2024 | 587 | 157 | 15 | 57 | 11 | .267 | .730 |
2025 | 45 | 10 | 1 | 3 | 0 | .222 | .603 |

Winnの離脱により、Thomas Saggeseがショートを守る見込みで、Brendan Donovanも2023年以来のショートでの守備につく可能性があります。Donovanがショートを守れば、Gormanがセカンドに入ることができます。Gormanは今季わずか2試合の出場でIL入りしていましたが、最短の10日間での復帰となりました。
ちなみに現地4/11の試合、Winnが離脱したことでセカンドを守っていたSaggeseがショートへ、空いたセカンドにはこの日キャッチャーをしていたPedro Pagésが急遽入りました。Pagésがセカンドを守ったのは11歳の頃だそうで、プロでは全くの未経験。それでも飛んできた2本のゴロを無難に処理していました。これについてLars Nootbaarは、元カージナルスのゴールドグラバーKolten Wongにちなんで「これからはPedro Wongって呼ぶよ」と冗談混じりに話していました。
珍しいシーンが生まれて面白かったですが、Winnはカージナルスにとって非常に重要な選手です。痛みの原因を追及して、いち早くグラウンドに戻ってきて欲しいですね。
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