鈴木誠也、右手首の問題で途中交代

カブス
MLB.comより引用

日本が誇る最強右バッター鈴木誠也選手が、本日行われたドジャース戦で右手首の痛みにより途中交代しました。鈴木選手はこの試合で3番DHとして出場していましたが、5回にキャッチャーのMiguel Amayaと交代していました。Marquee Sports NetworkのTaylor McGregorによると、鈴木選手は先週のアスレチックス戦での外野守備や、今週のレンジャーズ戦などで手首に違和感を覚えたそうで、それ以降はDH専任で出場していましたがその痛みが悪化したようです。

現時点でこの怪我が日々の様子見で済むのか、それとも故障者リスト入りが必要になるのかは不明ですが、いずれにしてもカブスにとっては打線の柱を欠くことになり大きな痛手となります。カブス打線は今季絶好調で、MLBトップの113得点を記録するなどここまで10勝7敗と好スタートを切っています。この原動力となっているのが、オフに加入したKyle Tuckerと鈴木選手のコンビです。

現地4/2のアスレチックス戦で放ったこの日2本目のホームラン(第4号)

鈴木選手は2022年に日本から移籍して以来、通算打率.279、出塁率.356、長打率.473、wRC+131を記録しており、このwRC+は同期間でのMLB規定打席到達者の中でPete AlonsoやJoc Pedersonと並ぶ22位の数字です。昨季はさらに成績を上げ、132試合で打率.283, 21HR, OPS.848, wRC+138と見事な打撃を披露しました。

 打数安打本塁打打点盗塁打率OPS
2024512145217316.283.848
202565194151.292.928
鈴木選手の2024年の成績と日本時間4/13現在の成績
2024年の鈴木選手のsavant(リンク

一方で故障による離脱も多く、健康の維持が課題となっています。ルーキーイヤーの2022年は指の捻挫により約1か月以上を欠場し、その後も2年連続で脇腹の張りにより離脱を余儀なくされています。

故障日故障箇所復帰日(IL期間)
2022/5/26左手薬指の捻挫2022/7/4(約1.5ヶ月)
2023/2/26脇腹の張り2023/4/14(約1.5ヶ月)
2024/4/14脇腹の張り2024/5/10(約1ヶ月)
2025/4/12手首の違和感
これまでの鈴木選手のIL入りの歴史

今回の手首の問題がIL入りに発展するかはまだ分かりませんが、幸いなことにカブスはある程度その穴を埋める準備ができています。今オフにベテランのJustin Turnerを獲得しており、ファーストやサードのバックアップおよび代打での出場をなどが想定されていました。今季はまだ26打席で打率.250、出塁率.346、長打率.250と地味な数字ですが、三振率と四球率はともに安定しており、10年以上にわたる実績を考えれば、短期間の代役としては十分な貢献が期待できます。

 打数安打本塁打打点盗塁打率OPS
202446011911550.259.737
2025215040.238.584
Turnerの2024年の成績と日本時間4/13時点での成績

一方でトリプルAの若手有望株を昇格させるという選択肢は、現時点ではやや頼りないかもしれません。Kevin AlcantaraやJames Triantosはいずれもまだ本調子ではなく、その状態でのメジャー昇格を求めるのは酷でしょう。またOwen CaissieはトリプルAで7試合に出場して.267/.365/.538の好成績を残しており、昨年もwRC+121を記録しましたが、三振の多さが課題で、今季も40%という高い三振率が懸念となっています。

 守備打数安打本塁打打点盗塁打率OPSBaseball America
Prospect Ranking
K. AlcántaraOF359023.257.67171位
J. Triantos2B/CF4511026.244.58173位
O. CaissieRF267160.269.90564位
日本時間4/13時点での若手有望株のトリプルAでの成績

鈴木選手の状態次第ではCubsの今後の戦い方にも影響が出そうですが、幸いにもチームは攻守ともに好調で、選択肢もある程度整っている状況です。とはいえ我々日本人のファンからすると、ここまで好調だった鈴木選手が離脱してしまうのはイヤですね。なんとか軽症であることを祈りましょう。続報が待たれます。

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