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ブレーブスの遊撃手、キム・ハソンがILから復帰!
Bravesは本日、遊撃手のキム・ハソンを故障者リストから復帰させました。キムはオフに氷の上で転倒し、手の腱を断裂した影響で、今季ここまで全休となっていたんですよね。Bravesは今日試合がなかったため、キムの今シーズン初出場は明日の試合となる見込みです。これに伴って、外野手のEli Whiteが脳震盪の影響で7日間の故障者リストに入りました。Whiteは昨日のDodgers戦で、Max Muncyの走者一掃二塁打を阻止するナイスプレーを見せましたが、その際にフェンスへ顔面から激突していたのです。
キムにとって、今季はBravesで迎える初のフルシーズンとなります。昨年8月にRaysからウェーバーで獲得されると、終盤戦はBravesの一員としてプレーしました。加入後は98打席で打率.253、3HR、OPS.684を記録し、オフに1年$20MMで再契約を結びました。この契約は12月中旬に成立しましたが、当時キムはAthleticsからオファーされていた4年$48MMの契約を断った上で、自分の価値をさらに高める道を選んだと報じられていました。しかし、その約1か月後に手を負傷し、開幕から離脱することになってしまったんですよね。
キムはもともとはKBOからMLBへ移り、Padresと4年$28MMで契約して2021年から24年までプレーしていました。Padres時代は遊撃をメインに内野の複数ポジションを守りました。走力と守備力に優れ、打撃でもリーグ平均前後の成績を維持しており、Padresでは通算540試合で打率.242、47HR、OPS.706を記録しています。
このように守備、走塁、打撃をバランス良く備えたキムは、本来であればFA市場で長期契約を得てもおかしくない選手でした。ただ、2024年の終盤に肩を痛めて手術を受けた影響で、市場価値が下がってしまったのです。結果的にRaysと2年$29MMで契約しましたが、先に述べたように昨年8月、Raysは年俸削減のためにキムをウェーバーへかけ、Bravesへ移籍することになりました。そしてキムはオフにその契約をオプトアウトし、再びFA市場に戻る選択をしたんですよね。Athleticsからの提示を見ても評価は決して低くなく、残り5か月で好成績を残せば、納得のいく契約に手が届く可能性も十分にあります。
一方、Bravesの遊撃手陣は今季ここまで打率.266、OPS.683とMLB下位にとどまっています。Mauricio Dubónは打率.271、2HR、OPS.741と好調ですが外野起用時の方が成績を残していますし、Jorge Mateoは成績こそ良いものの、32.8%という高い三振率を抱えており、BABIPは.441と運に恵まれている側面もあります。
キムの復帰により、MateoとDubónの出場機会はどちらも減る見込みです。特にMateoは今季ここまで遊撃以外を守っていないため、その影響は大きそうですね。一方のDubónは外野のみならず三塁も守っており、より柔軟な起用が可能となっています。

ブルージェイズが投手E.ラウアーをDFA!
Blue Jaysが左腕Eric LauerをDFAとし、空いた枠に右腕Yariel Rodríguezが昇格しました。また、内外野手のAddison Bargerが右肘の炎症で10日間の故障者リストに入り、外野手Yohendrick Pinangoが昇格しています。
LauerとBlue Jaysの関係は、ここ1年で大きく揺れ動いてきました。昨年開幕前にマイナー契約で加入すると、故障者や不振者が相次ぐ中で4月下旬にメジャーへ昇格。その後は先発とリリーフを行き来しながら28試合に登板、104回2/3を投げて防御率3.18、奪三振率23.9%、与四球率6.1%という好成績を残しました。ポストシーズンでも好投を見せるなど、貴重な戦力となったんですよね。
しかしオフの年俸交渉が期限までにまとまらず、公聴会へ進みました。Lauerは2023年に年俸が$5.075MMまで上がっていましたが、その後は不振でロースターを外れ、翌24年にはマイナーやKBOで投げていたため、査定が難しい立場の選手だったんですよね。最終的にLauer側は$5.75MM、球団側は$4.4MMを主張し、裁定ではBlue Jays側が勝利。つまり調停制度では珍しく、前の年俸よりも金額が下がってしまったのです。
Lauerはこの結果に不満を抱いていたようです。SportsnetのHazel Maeに対しては、Shane Bieberの獲得とTrey Yesavageの昇格が重なって終盤ブルペンへ回されたことが、自身の市場価値を下げたと語りました。今季開幕前も先発陣は飽和気味で、再びブルペンに回る可能性がありましたが、本人としては「先発をやりたい」という意向だったみたいですね。
結果的には、José Berríos、Bieber、Yesavageが開幕時点で故障者リスト入りし、その後Cody PonceとMax Scherzerも離脱したことで、Lauerには希望通り先発として投げる機会が回ってきました。しかし今季はここまで8試合に登板して防御率6.69と期待に応えられていません。
また、内容面でも昨季から大きく後退しており、今季の奪三振率は16.0%、与四球率は9.9%にまで悪化し、速球の平均球速も90.4mphまで低下。成績不振に加えて公の場で不満を漏らす場面が続いたことも、球団の決断に影響した可能性があります。
ただ、Blue Jaysの先発事情は依然として厳しいままです。今後の先発候補はKevin Gausman、Dylan Cease、Yesavage、Patrick Corbinの4人のみで、復帰間近の故障者リスト組も見当たりません。しかも現地木曜日の休養日を挟んだ後には17連戦が待っています。ブルペンデーやピギーバック方式で凌ぐ可能性が高く、Rule 5組のSpencer MilesやRodríguezの起用も考えられます。
Lauerは今後最大1週間のDFA期間に入り、トレード交渉を探ることも可能ですが、年俸と今季の成績を考えると、市場価値は限定的かもしれません。仮にウェーバーを通過した場合、LauerはFAしつつ残り年俸を受け取れる権利があるため、Blue Jaysがそのままリリースを選ぶ可能性もあります。その場合、他球団は最低年俸の負担のみで契約できる形となっています。
一方、Bargerの故障者リスト入りも痛手です。左足首の捻挫から復帰したばかりで、わずか1試合に出場した後、今度は右肘の炎症に見舞われてしまいました。今季のBlue Jaysは投手陣だけでなく、George Springer、Alejandro Kirk、Nathan Lukes、Anthony Santanderらも離脱しており、ここまで18勝23敗と苦しいスタートになっています。
Barger離脱後の外野陣はDaulton Varsho、Myles Straw、Davis Schneider、Jesús Sánchez、Pinangoという構成です。この中でPinangoは今季打率.423、OPS.906と好調ですが、BABIPは.478と極端に高く、この水準を維持していくのは難しいと見られています。

レンジャーズ情報!N.イオバルディが精密検査へ!
Rangersの先発Nathan Eovaldiが左脇腹の張りを訴え、精密検査を受けるとのことです。Rangersは今日のDiamondbacks戦でEovaldiを先発させる予定でしたが、代わりにJakob Junisを起点とするブルペンデーで対応しました。
もっとも、Rangersのブルペンには余力があります。直近2試合では好調だったCubs打線を連続で完封。昨日はJacob deGromが7回無失点10奪三振と圧巻の投球を見せ、リリーフはJacob Latzが2回20球を投げただけで済んでいたんですよね。
そのため1度の先発回避なら投手陣全体で吸収できます。ただし、Eovaldiが故障者リスト入りとなれば話は大きく変わってきます。Rangers加入後のEovaldiは、リーグ屈指の安定感を誇る先発投手として活躍してきました。
今季は乱調の登板も3度ある一方、QSも4度記録しています。特に直近2度のYankees戦ではどちらも好投し、計15回を投げて許した得点はAaron Judgeの本塁打による1点だけでした。さらに15奪三振を記録し、Rangersはこの2試合をともに制しています。
Rangersは今季も打線が低調で、3年連続でリーグ平均以下の得点力に苦しんでいます。それでも19勝22敗と大きく崩れていないのは、MLB全体6位の防御率を誇る投手陣の存在が大きいのです。特にブルペンは寄せ集めに近い編成ながら、防御率2.68でMLBダントツトップと予想外の健闘を見せているんですよね。
一方で、開幕前は先発ローテーションこそ最大の強みと見られていました。今季ここまでdeGrom、Eovaldi、Jack Leiter、MacKenzie Gore、Kumar Rockerの5人を固定的に起用してきました。シーズン2戦目にLatzがスポット先発した以外、今回まで別の先発投手を使っていません。deGromは再びCy Young賞争いに加わるレベルですが、他の4人はRockerを除いて奪三振能力こそ高いものの、防御率は4点台以上となっています。
そして問題は6番手以降の層が薄いことです。Latzは昨季スポット先発で好投したものの、現在はクローザー役として定着。今季20回2/3を投げてわずか2失点、直近5登板では4セーブを挙げており、再び先発に戻すのはリスクがあります。Eovaldiの離脱が短期で済むなら、Latzをブルペンから外す判断は難しいかもしれません。代役候補としてはロングリリーフのCal Quantrillが現実的な選択肢かもしれませんね。
また監督のSkip Schumakerは試合前、Josh Smithの近況についても説明しました。臀部の張りで過去1週間欠場しているSmithは、現在手首の炎症も抱えているとのことです。球団は数日の静養で済むことを期待しているようですが、すぐに故障者リストから復帰するのは難しくなりました。
Smithはここ2年間ユーティリティとして高い生産性を示し、Marcus Semienがトレードで放出されてからは正二塁手として試合に出場していました。しかし今季はここまで108打席で打率.217、0HR、OPS.563と低迷。三振率や四球率は悪くないものの、打球に強さがありません。例年得意としてきた4月で結果を残せず、守備指標も低調なんですよね。
Smith離脱後はEzequiel Duranが主に二塁を任されています。こちらは104打席で打率.286、2HR、OPS.810と好調で、簡単には外せない選手となりました。ちなみにDuranはもともとWyatt Langfordが離脱した影響で左翼を守っていましたが、Smithが離脱したことで二塁に回り、代わりに外野手のAlejandro Osunaにチャンスが回ってきています。Osunaもここまで37打席とサンプルは少ないながら、打率.276、OPS.743と結果を残しています。

アストロズの怪我人情報!今井達也が先発!
Astrosは明日、今井達也を故障者リストから復帰させ、Marinersとの4連戦第2戦で先発登板させるとのことです。これに伴って投手1人をロースターから外す必要があります。
今井は腕の疲労で約1か月戦列を離れていました。MLBデビュー後の内容は安定しておらず、ここまでの3登板のうち2試合で崩れ、8回2/3で合計11四球を与えてしまいました。さらにマイナーでのリハビリ登板2試合でも、5回を投げて8四球を記録しており、制球面の不安は依然として残っています。
Astrosは今井の復帰後、再び6人ローテーションを採用すると見られます。Hunter BrownとCristian Javierが肩の故障で離脱していますが、Spencer ArrighettiとPeter Lambertが代役として奮闘中。Mike Burrowsも序盤の不安定さから立て直し、直近3登板では好投を続けています。一方で、Lance McCullers Jr.は依然として苦しい状況が続いています。
6人目の先発候補としてはテン・カイウェイやCody Bolton、もしくは最近降格したRyan WeissとJason Alexanderも、5月後半には再昇格候補となる可能性がありそうです。
また、オフに1年契約で加入したNate Pearsonも、本来なら先発争いに加わる想定でした。しかしPearsonは肘の手術の影響で出遅れ、今季ここまで故障者リスト入りが続いています。現在はリハビリ中ですがオプションが残っていないため、復帰時にはアクティブロースターに直接入れなければなりません。
そんな中でAstrosは、Pearsonを今後リリーフとして起用する方針へ切り替えたと発表しました。Pearsonはリハビリ登板最初の3試合すべてで複数の四球を与えていましたが、直近の登板では1回を完璧に抑えました。フォーシームの平均球速は96.4mphを計測しており、短いイニングであれば戦力化できる可能性は十分にありそうです。
Astrosは今季ここまで守護神のJosh Haderを欠いており、週末にはBennett Sousaも肘の炎症で故障者リスト入りしてしまいました。ただしHaderは先週からリハビリ登板を開始しており、最短で5月24日に復帰できる見込みみたいですね。
さらに、離脱中の主力野手2人も今後数週間で復帰するかもしれないようです。Jeremy Peñaは明日からDouble-Aでリハビリ出場を始める予定で、Jake Meyersも今週中にはリハビリ出場へ進む見込み。故障者の続出は低迷の大きな要因となっており、Astrosは今日の敗戦で借金10に到達。16勝26敗となり、Angelsと並んでア・リーグ最低勝率となっています。このトンネルからの脱却に向けて、故障者の復帰が待たれますね。

その他のニュース3件
Metsが、球団最高の外野有望株A.J. EwingをMLBへ昇格させるとのことです。Ewingは2023年ドラフト4巡目指名の21歳で、Jacob deGromの流出に伴う補償指名権で獲得された選手です。今季はDouble-AとTriple-Aの合計で打率.339、2HR、17盗塁、OPS.961を記録し、優れた選球眼と俊足で一気に評価を高めてきました。長打力は突出していないものの、ライナー中心の打撃と安定したコンタクト能力が魅力です。もともとは二塁手でしたが、現在は主に中堅を守っており、Luis Robert Jr.離脱後の穴を埋める存在として期待されています。Mets打線は得点力や出塁率でMLB下位に低迷しており、Tyrone TaylorやMJ Melendezら外野陣も結果を残せていません。EwingがJuan Sotoとともに外野の中心を担っていけるかどうか注目です。

Athleticsが、外野有望株Henry BolteをMLBへ昇格させるとのことです。2022年ドラフト2巡目指名の選手で、現在マイナーで最も勢いのある打者の1人なんですよね。Triple-Aでは打率.348、12HR、OPS1.076を記録し、さらに直近では12打席連続安打という離れ業も見せました。長打力とスピードを兼ね備え、打球速度やハードヒット率も優秀で、球団はベンチ要員ではなく、レギュラーとして起用する見込みのようです。主に中堅を守り、負傷離脱中のDenzel Clarkeに代わる役割を担うことになりそうです。Bolteは粗さを残しつつも、失投を強烈に捉える打撃と高い身体能力が魅力で、仮にこのまま定着すれば、将来的に早期長期契約の候補になる可能性もありそうです。一方、Tyler SoderstromとLawrence Butlerは苦戦が続いていますが、打球の内容自体は悪くなく、不運な側面もあるようですね。

Twins傘下Triple-Aの救援右腕Matt BowmanとJohn Brebbiaが、現地日曜日にマイナー契約のオプトアウト権を行使できる状況となりました。もし権利を行使した場合、TwinsはMLBへ昇格させるか、FAにするかを決めなければなりません。Bowmanは今季Triple-Aで20回1/3を投げて防御率1.77、奪三振率26.0%、さらに高いゴロ率も記録しており、春季キャンプでも安定感を示していました。一方のBrebbiaは開幕後に加入したベテラン右腕で、Triple-Aでは防御率5.40と苦戦しているものの、奪三振能力はまだ残っています。Twinsのブルペン防御率5.54はMLBワースト級で、奪三振率は低く、与四球率も高水準。さらにGarrett Acton、Cody Laweryson、Cole Sandsらも負傷離脱中で、救援陣の立て直しは急務となっていることから、BowmanやBrebbiaにチャンスが巡ってくる可能性は十分にありそうですね。


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