【MLBナイトラジオ#470】今永昇太が好投でカブス本拠地15連勝!スペジョが昇格へ!アンソニーIL入り!アラエズすごい!シュミット外野?エステベスが肩痛!

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ヤンキースの有望株、S.ジョーンズが昇格へ!

Yankeesが外野手プロスペクトのSpencer Jonesを昇格させる見込みだそうです。フェンス際のプレーで負傷したJasson Domínguezが故障者リスト入りすることに伴う対応とみられます。Domínguezは今日の試合で打球を追ってフェンスに激突し、カートで退場しました。試合後、監督のAaron Booneによれば、脳震盪の検査は陰性だったものの、左肩の関節に軽度の捻挫があり、数週間の離脱が見込まれるとのことです。

Domínguezにとって、これは大きな痛手です。開幕時点のYankees外野陣はAaron Judge、Cody Bellinger、Trent Grishamが並び、指名打者にはGiancarlo Stantonもいました。一塁もBen RiceとPaul Goldschmidtで分け合っていたため、Bellingerを一塁に回してDomínguezの出番を作る形も取りにくく、出場機会への道は限られていたんですよね。それでも約2週間前、Stantonがふくらはぎの張りで離脱したことで、Domínguezにチャンスが巡ってきました。さらにRiceも手の打撲で直近4試合を欠場しており、故障者リスト入りは避けられそうとはいえ、Domínguezの起用余地は広がっていたのです。しかし今度はDomínguez自身が離脱することになり、せっかく得た機会を継続できなくなってしまったのです。

DomínguezとStantonがそろって故障者リスト入りしたことで、YankeesはJonesを試す好機を得た形となります。Jonesの最大の魅力はその長打力で、昨季マイナーでは35本塁打、今季もすでに11本塁打を放っています。一方で、三振の多さが大きな懸念材料となっています。昨年はDouble-AとTriple-Aで三振率35.4%に上り、今年は多少改善されたものの、それでも32.4%と依然として高い水準にあります。

それでもJonesはマイナーで十分な結果を残してきました。Triple-A通算では打率.269、OPS.917、wRC+135を記録しています。三振が多い打者が安定して結果を残し続けるのは簡単ではなく、投手の質が一段と上がるMLBでは、三振率がさらに悪化する可能性もあります。実際、昨季MLBで規定打席に到達した打者のうち、最も三振率が高かったRyan McMahonですら32.3%で、今年のマイナーのJonesの三振率より低いですからね。

そのためJonesの将来像には期待と不安が入り混じっています。2024年開幕前は主要媒体でトッププロスペクトランキング100位以内に入っていましたが、現在はその枠から外れています。それでも依然として高い評価を受けているのは間違いないですし、Jonesには盗塁能力もあり、守備面でも一定の評価を受けていて、外野両翼だけでなく中堅も守れる可能性があります。最終的にMLBで定着できるかどうかは、打席でどれだけ対応できるかにかかってきそうです。

Jonesは昨年11月、ルール5ドラフトでの流出を防ぐため40人枠に追加され、今季が最初のオプション年です。今後数週間でMLB投手に苦戦すれば、StantonやDomínguezの復帰に合わせて再びマイナーへ戻すこともできます。一方で結果を残せば、Yankeesは外野と指名打者の起用を含め、より難しいロースター判断を迫られることになるでしょう。

もっとも、YankeesにはJonesを試す余裕もあります。現在26勝12敗でMLB最高勝率タイにつけており、ア・リーグ全体も伸び悩んでいる状況。リーグ3位のGuardiansですら20勝19敗にとどまる状況ですからね。仮にJonesが三振を重ねても、チームはなお有利な立場を維持できそうです。

Yankees To Recall Spencer Jones
Big homers, big strikeouts, coming to the big leagues.

レッドソックス外野手、R.アンソニーがIL入り!

Red Soxの外野手Roman Anthonyが10日間の故障者リストに登録され、これに伴ってユーティリティーのMickey Gasperが昇格しています。なお球団発表では負傷箇所は右手首の捻挫とされていましたが、Anthony本人は右手薬指の靭帯を捻挫していると説明しているとのことです。幸い長期離脱にはならず、最短に近い形で復帰できる見込みだそうです。

試合中に途中交代して以降Anthonyはスタメンを外れていましたが、暫定監督のChad Tracyによれば状態が悪化したわけではないものの、回復を待つ間、ベンチの人数が足りない状態で戦い続けることを避けたいと判断したそうです。すでに数日間出場していなかったため、故障者リスト登録を遡求適用することができ、順調なら1週間ほどで戻れる可能性があるとのことです。

今回の離脱は痛手である一方、Anthonyにとっては仕切り直しの時間にもなりそうです。昨季のデビュー後は打率.292、8HR、OPS.859と見事な成績を残しましたが、今季はここまで打率.229、1HR、OPS.675と本来の打撃を見せられていません。さらに背中の張りにも悩まされており、万全ではない状態でプレーしていた可能性もあるでしょう。

一方で、Red Soxにとっては外野の起用問題が一時的に整理されることになります。Anthonyの離脱により、Jarren Duran、Wilyer Abreu、Ceddanne Rafaela、吉田正尚の4人に対して、3つの外野ポジションと指名打者枠を使い、継続的な出場機会を与えやすくなりました。特に吉田は今季ここまで69打席の出場にとどまっており、他の外野手陣のほぼ半分程度しか出場機会を得ていないんですよね。それでも打率.295、OPS.772と結果を残しています。対照的にDuranは打率.192、OPS.586と苦しんでいます。もちろん、吉田のBABIPは.360と高く、Duranは.235と低いため、運の差も考慮する必要はあるでしょう。それでも得点力不足に苦しむ現状では、状態の良い打者を優先するのも十分合理的なはずです。

一方で今回昇格したGasperは外野も守れますが、より大きな価値はそのユーティリティ性にあります。捕手に加え、遊撃以外の内野3ポジションを守った経験もあり、ベンチの柔軟性を高められる存在なんですよね。また、控え内野手のIsiah Kiner-FalefaやAndruw Monasterioも外野経験があるため、彼らが必要に応じて外野起用される可能性もあります。

Red Sox Place Roman Anthony On Injured List
Roman Tony hasn't been able to get into a groove this year and he'll now be sidelined for at least a week.

L.アラエズがすごい!C.シュミットが外野挑戦?

Luis Arraezは、Giantsの中で数少ない明るい材料になっており、ここまで打率.316、OPS.739を記録し、144打席で三振はわずか6個です。この数字自体はArraezらしいものですが、より大きな驚きは二塁守備への再挑戦が想像以上にうまく進んでいることです。Arraezはキャリアを通じて守備面で厳しい評価を受けてきました。昨季のPadresでも二塁以外を守る機会が多かったものの、今オフは二塁でプレーできるチームとの契約を重視し、Giantsがその希望を受け入れた形です。

しかし球団側もここまでの改善までは想定していなかったでしょう。StatcastによるとArraezのOAAは+9で、MLBの二塁手でトップの数字です。DRSでも+5を記録し、ナ・リーグではNationalsのNasim Nuñezと並びトップ、MLB全体でもMarinersのCole Youngに次ぐ数字となっています。約300イニングで110個の補殺を記録しながら失策はゼロ。打撃だけでなく守備でも大きな価値を生み出しており、開幕から6週間の時点ではGiants最高の選手と言っていい存在なんですよね。

しかし、チーム全体の成績は期待を大きく裏切っています。Giantsは直近9試合で8敗を喫し、借金は今季最多の9まで拡大。14勝23敗はMetsと並ぶナ・リーグワーストの数字で、DodgersとPadresがリードするナ・リーグ西地区ではすでに大きくゲーム差を離されています。さらにナ・リーグ中地区は全チームが勝率5割を超えているため、出遅れたチームがワイルドカード争いへ戻る道も険しくなっているのです。

そのため、San Francisco ChronicleのSusan Slusserは、Arraezがトレード期限での有力な放出候補になる可能性を指摘しています。一方でArraezの契約は1年$12MMで、オフに再びFA市場に出る予定です。この守備力を維持したままシーズン終了時まで保持すれば、QOの提示候補にもなり得るでしょう。ただトレード期限が近づいてもプレーオプ進出が難しい状況なら、トレード市場での価値を探るのが自然な流れです。そもそも今のGiantsで動かしやすい戦力は多くなく、Robbie Rayは$25MMの年俸が重荷で、Tyler Mahleも$10MMの契約ながらパフォーマンスの波が大きく苦しんでいます。

Giantsの内野陣に目を向けると、Arraezは二塁に固定され、トッププロスペクトのBryce EldridgeとRafael Deversが一塁とDHで併用されています。さらにMatt ChapmanとWilly Adamesは打撃不振ながらも三塁と遊撃を任されており、Casey Schmittの起用法が難しくなっています。ただ、Schmittは打率.296、6HR、OPS.883を記録しており、今のチームで最高の打者と言っていい存在です。得点力不足のGiantsに、彼をベンチに置く余裕はありません。

そんな中でSchmittはここ2試合、親指打撲を抱えるArraezに代わって二塁で先発しました。Arraezは明日のPirates戦で復帰する見込みですが、これに伴いSchmittの外野挑戦が始まるかもしれないようです。編成トップのBuster Poseyと監督のTony Vitelloは今週、Schmittを複数ポジションで起用しながら打席を確保する考えを示しました。NBC Sports Bay AreaのAlex Pavlovicによれば、VitelloはSchmittについて「外野両翼を守れるだけの運動能力がある」と評価しつつ、「慎重に進める必要がある」とも語っています。

Schmittは大学でもマイナーでもMLBでも外野経験がありません。それでも本人は「ラインナップに残れるならどこでも守る」と話しているそうです。走力と内野経験を考えれば外野手として戦力になる可能性はありますが、Oracle Parkの外野守備は難しく、挑戦は簡単ではありません。GiantsはオフにHarrison Baderを獲得し、Jung Hoo Leeを中堅から右翼へ移しましたが、Baderは打撃不振と左ハムストリング負傷で故障者リスト入りしてしまいました。LeeとHeliot Ramosも打撃で苦しみ、中堅手陣は133打席で打率.176、OPS.484に沈んでいます。停滞する打線を動かす即効策として、Schmittの外野起用は検討する価値はありそうです。

Giants Infield Notes: Arraez, Schmitt
Is Luis Arraez the Giants' most valuable trade chip? MLB Trade Rumors weighs in on that and the future for the player he…

ロイヤルズ守護神、C.エステベスが肩を痛めて投球停止!

Royalsの守護神Carlos Estévezは肩の回旋筋腱板の張りを訴え、今後3週間は投球を禁止し、5月末に再検査を受ける予定だそうです。

Estévezは開幕戦以降、実戦登板から遠ざかっていました。初登板でMichael Harris IIの打球を左足に受け、打撲で1か月以上離脱していたんですよね。Royalsは昨日、リハビリ登板を始めるためにEstévezをTriple-Aへ送っていましたが、その登板で肩の違和感を訴えたとのことです。

これによりリハビリ登板は中止となり、回復プロセスは事実上やり直しとなります。仮に3週間後に投球再開の許可が出ても、すぐに復帰できるわけではありません。ブルペン投球、ライブBP、新たなリハビリ登板と段階を踏む必要があるため、最短でも復帰は6月中旬から下旬になる可能性が高そうです。40人枠の整理が必要になれば60日間の故障者リスト入りも視野に入りますが、Royalsはまず、関節唇手術を受けて今季終了となったJonathan Indiaの方を先に60日間の故障者リストへ移す可能性が高いでしょう。

EstévezはSpring TrainingやWorld Baseball Classicでは健康体とされていたものの、球速は明らかに落ちていたんですよね。春季キャンプ5登板でのフォーシーム平均球速は89.4マイルで、昨年より約7マイルも低下していました。通常、投手は開幕へ向けて徐々に球速を上げていくものですが、流石にここまで球速が落ちていたのはかなり珍しい例です。足を痛めた開幕戦でも平均91マイル前後にとどまりました。

Estévezは昨季42セーブをあげてMLBトップタイに立ち、2年連続で防御率2.45を記録。昨年は奪三振率20.1%、空振り率8.2%とキャリア最低の数字もありましたが、それでも今季も守護神として固定される存在でした。

Estévez離脱後はLucas Ercegが9回を任されています。ここまで12度のセーブ機会で10セーブを挙げ、15回1/3を投げて自責点6と結果は何とか残しています。ただ、内容は決して安心できるものではなく、キャリア最低水準の空振り率に苦しみ、打者にボール球を振らせることもできていません。カウントを不利にする場面が増えて与四球率は17.7%と、失点を抑えていても余裕のある投球とは言いにくい状況です。

Royalsのブルペン全体も防御率4.80でMLB24位と低迷しています。救援陣の与四球率はRedsに次ぐワースト2位で、奪三振率や空振り率もリーグ下位です。開幕直後の壊滅的な状態からは多少持ち直しましたが、内容面で信頼できる数字を残しているのはDaniel Lynch IVとMatt Strahm程度に限られます。

Estévezは救援陣で最高年俸の投手で、2年$22MMの契約の2年目、今季年俸$10MMを受け取っています。Royalsは来季$13MMの球団オプションを持っていますが、現在の状況では行使の可能性は低くなっており、Estévezは今季終了後に再びFA市場に出る可能性が高そうですね。

Carlos Estテゥvez Diagnosed With Rotator Cuff Strain
The nightmare 2026 season for two-time All-Star closer Carlos Estテゥvez continues. Read the latest news at MLB Trade Rumo…

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CubsがAthleticsから右腕Tyler Fergusonを金銭トレードで獲得しました。Athleticsは昨日FergusonをDFAとしており、CubsはCorbin MartinのDFAで空いた40人枠を活用した形です。32歳のFergusonは2024年にAthleticsの40人枠へ加わり、その後はTriple-AとMLBを行き来するブルペン要員として起用されてきました。平均95マイル前後のフォーシームとシンカーを軸に、約30%の割合でスイーパーを投げ、カッターやチェンジアップも織り交ぜます。MLB通算では110回2/3を投げて防御率4.47、奪三振率25.4%を記録。一方で与四球率12.6%と制球面には課題があるものの、4セーブ22ホールドも挙げています。マイナーでは2024年から昨年にかけて、打者有利のPCLで防御率2.82、奪三振率31.8%と好成績を残してきました。ただ今季はTriple-Aで10登板、防御率6.17と苦戦し、これがDFAにつながったとみられます。Cubsは小さいサンプルと判断し、復調に期待して獲得したのでしょう。Fergusonはオプションが1年残っており、当面はTriple-Aで待機する見込みです。

Cubs Acquire Tyler Ferguson
The Cubs pick up a fresh arm.

PhilliesがTigersからウェーバー経由で右腕Grant Holmanを獲得し、Triple-Aへオプション降格させました。Tigersは数日前にHolmanをDFAとしており、Philliesは40人枠に空きがあったため追加の整理は不要でした。今月26歳になるHolmanは、この数か月でウェーバーを通じて球団を転々としています。2024年から昨年までAthleticsで登板した後、今年2月にDFAとなり、Diamondbacks、Dodgers、Tigersを経てPhilliesに移ってきました。MLB通算では38回2/3を投げて防御率4.66、奪三振率18.8%、与四球率10.2%と目立つ数字ではない一方、ゴロ率43.9%は平均をやや上回っています。マイナーでは2024年以降62回を投げて防御率0.87と優秀ですが、被BABIP.218、残塁率88.3%と運に助けられた面もあります。それでも奪三振率28.1%は魅力で、与四球率10.6%の不安定さを補えています。投球はフォーシームとスプリッターで約85%を占め、少しスライダーも混ぜる形です。Philliesとしては、オプションが残るHolmanを抱えることで将来のブルペン候補を厚くする狙いがありそうですね。

Phillies Claim Grant Holman
The Phillies grab a fresh arm off waivers.

Astrosは来週のMariners戦で、右腕の今井達也を故障者リストから復帰させる予定とのことです。The AthleticのChandler Romeによれば、リハビリ登板の内容は良くないものの、Astrosは投手不足が深刻で、明日から始まる13連戦を前に先発要員を必要としているそうです。今井はNPBで圧倒的な成績を残してきましたが、MLB球団はボールへの適応などに慎重だったとされ、最終的に3年$54MM、各年オプトアウト付きの契約でAstros入団となりました。本来はMLBで実力を示し、再びFA市場で大型契約を狙う流れでしたが、ここまでは苦戦が続いています。デビュー戦は3回途中KO、2戦目は5回2/3を無失点と好投したものの、3戦目は1アウトしか奪えず降板。その後は腕の疲労で故障者リスト入りしてしまいました。リハビリでも初戦は2回5失点3四球、次の登板も3回5四球と制球に苦しんでいます。制球難は日本時代から課題でしたが、2024年は与四球率9.8%、昨季は7.0%と年々改善していたんですよね。Astros先発陣は故障者続出で苦しく、状態不安を抱えていても今井に頼らざるを得ない状況なのです。

Latest On Astros’ Rotation
The Astros keep trying to tread water as they deal with a number of injuries.

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