Cal RaleighがIL入り、Matt Wallner降格、Chase Dollander緊急降板…故障と再編が続くMLB最新ニュース【MLBナイトラジオ】

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この記事でわかること
・Cal Raleighの腹斜筋負傷によるIL入りと、Mariners捕手陣への影響
・AthleticsのJosé Suarez獲得、TwinsのMatt Wallner降格など各球団のロースター再編
・Chase Dollanderの緊急降板、Blue Jays先発陣の故障禍など投手陣を巡る最新情報

マリナーズ捕手、C.ローリーが腹斜筋の張りでIL入り!

Marinersの捕手Cal Raleighが腹斜筋の張りで10日間の故障者リストに登録され、代わりにTriple-Aから捕手Jhonny Peredaが昇格しています。RaleighにとってはMLBキャリア初の故障者リスト入りとなります。あわせてMarinersは、Jose A. Ferrerを父親リストから復帰させ、左腕のJosh SimpsonをTriple-Aへオプションしました。

Raleighの復帰時期は、現時点では明らかになっていません。MLB.comのDaniel Kramerによると、明日チームがSeattleに戻った際に詳しい検査を受ける予定とのことです。Raleighはここ2週間以上、腹斜筋の痛みを抱えながら出場を続けていましたが、直近49打席でわずか2安打にとどまり、今季成績も打率.161、7HR、OPS.560まで落ち込んでいます。

Raleighの不振に加え、チーム全体も開幕から波に乗り切れず、Marinersはここまで22勝23敗にとどまっています。特に4月上旬は8試合で7敗を喫する苦しい時期がありましたが、その後はやや持ち直し、直近1か月では17勝13敗と改善しています。現在は地区首位のA’sに1ゲーム差という位置まで持ってきました。

本来RaleighはMariners打線の中心を担う存在です。昨年はア・リーグのシーズンMVP投票で2位に入り、捕手として史上初めてシーズン60HRを達成しました。打撃成績は打率.247、60HR、OPS.948で、wRC+は161と圧倒的な内容だったんですよね。今季序盤から身体的問題を抱えていたのかは不明ですが、本来の水準に届かない状態が続いていたことは間違いないでしょう。

Raleighが離脱している間の捕手体制は、Mitch GarverとPeredaのコンビになります。Garverは2018年から23年にかけて強打の捕手として評価を高め、それが2024年シーズン前にMarinersと2年$24MMで契約を結ぶ理由にもなりました。しかし移籍後の打撃は低迷し、この期間中は720打席で打率.187、24HR、OPS.632にとどまりました。このオフにはマイナー契約でMarinersに復帰し、スプリングトレーニングで苦しみつつも開幕ロースター入りを果たしましたが、今季も61打席で打率.167、OPS.532と長打力を示せていません。

一方、30歳のPeredaは通算123打席で打率.248、OPS.604と平均的な打撃成績にとどまっています。それでもTriple-Aでは安定して結果を残してきた選手で、今季も100打席で打率.321、2HR、OPS.831と好調なスタートを切っています。

Raleighの腹斜筋の張りがどれほど深刻なのかは、今後数日の間によりはっきりするはずです。ただ、3段階のうち最も軽いGrade1の張りであっても、1か月前後離脱するケースもあるんですよね。そのためRaleighについても、最短10日間での復帰というより、ある程度長めの離脱になる可能性が高いかもしれません。

Mariners Place Cal Raleigh On Injured List
Cal Raleigh tried to play through an oblique injury for more than two weeks but finally lands on the 10-day IL. Read mor…

アスレチックス、左腕J.スアレスをトレードで獲得!

Athleticsが、先日MarinersからDFAとなっていた左腕のJosé Suarezを金銭トレードで獲得しました。Athleticsは40人枠を空けるために外野手のJunior PerezをDFAとしています。Suarezはマイナーオプションを使い切っているため、そのままメジャーロースター入りとなります。

Suarezは今季Bravesでスタートしましたが、今月初旬にDFAとなりました。その後Marinersが獲得したものの、登板は1試合だけだったんですよね。今季合計18回1/3を投げて防御率6.38と苦しんでおり、Athleticsにとっては低コストで立て直しを狙う補強と言えそうです。

ただ、内容を見ると評価は簡単ではありません。Suarezは今季、これまで以上に空振りを奪えており、奪三振率26.7%と空振り率13.0%はいずれも過去の平均を上回っています。一方で制球は大きく乱れ、与四球率は15.6%とキャリアワースト級まで悪化。さらに死球1つ、暴投2つも記録しており、球威の上積みを制球が打ち消している格好となっています。

もともとSuarezは、2021〜22年にはAngelsで質の高い4番手先発に成長しつつあるように見えていました。この2年間で207回1/3を投げ、防御率3.86を記録。奪三振率はやや平均以下でしたが、与四球率は平均より良く、先発として試合を作れる左腕だったんですよね。しかし2023年に状況は一変。肩の張りによる長期離脱もあり、その年は33回2/3で防御率8.29。翌年も52回1/3で防御率6.02と立て直せませんでした。昨季のBravesでは一定の結果を残したものの、良かった頃の水準には戻れていません。

Suarezの今季年俸は$900Kで、Athleticsは今後その残額を負担することになります。先発とリリーフの両方を経験しているものの、現時点ではブルペン要員として起用される見込みのようですね。ただ、先発ローテーションではJacob Lopezが今季ここまで打ち込まれており、Suarezが改善できれば先発の保険になる可能性もありそうです。

一方で、PerezのDFAは少し意外な動きです。Perezは昨年11月に40人枠へ追加されたばかりで、AthleticsがRule 5を前に保護した形だったんですよね。昨年はDouble-AとTriple-Aで打率.231、26HR、27盗塁、OPS.826を記録。パワー、スピード、選球眼を兼ね備えた外野手として期待を集めていました。

しかし今季はTriple-Aで大きくつまずいています。154打席で打率.210、5HR、OPS.657にとどまり、四球率も8.4%まで低下しました。さらに三振率は33.1%に悪化し、コンタクト面の不安が表面化しています。

しかしプラスの走力と平均以上のパワーを持ち、外野3ポジションすべてを守ることができ、守備面でも十分な評価を受けています。これらに加えてマイナーオプションもすべて残っているため、他球団が興味を示す余地は十分ありそうですね。Athleticsの外野層が厚いことも今回のDFAにつながったと考えられますが、外野が手薄な球団なら、今季の不振を承知で素材型のPerez獲得に動く可能性はありそうです。

A’s Acquire José Suarez From Mariners, DFA Junior Perez
The Athletics acquired veteran lefty José Suarez in a cash swap with the Mariners. Outfielder Junior Perez was DFA. Read…

ツインズ、強打の外野手M.ウォールナーをオプション!

Twinsが外野手のMatt WallnerとTravis AdamsをTriple-Aへオプションし、代わりにユーティリティのRyan Kreidlerと右腕のZebby Matthewsを昇格させました。Wallnerは過去2年で開幕戦の右翼を務めてきた選手で、圧倒的なパワーを誇る一方、三振の多さは以前から課題の選手でした。

ここ3年間で、Wallnerは通算打率.231、49HR、OPS.838を記録しました。四球率10.8%に対して三振率31.9%と粗さはありましたが、平均打球速度は約92mph、ハードヒット率も48.0%超で、打球の強さは明確な武器でした。守備面で大きなプラスを生むタイプではないものの、長打力だけでも十分な価値を示していたんですよね。

しかし今季は苦しんでいます。33試合で打率.167、4HR、OPS.551にとどまり、三振率は39.3%まで悪化。四球率もキャリア最低の7.4%に落ち込んでいます。今季の平均打球速度は88.4mphで直近1ヶ月では85.4mphまで低下しています。守備に不安を抱える外野手としては、長打力まで失うと起用する理由が薄れてしまいますよね。

WallnerがTriple-Aに20日以上滞在すれば、残り1つのマイナーオプションを消費することになります。さらに今オフには初めて年俸調停権を取得する予定なんですよね。初回の調停で高額年俸になるとは考えにくいものの、本塁打の実績を考えれば数百万ドル規模にはなる見込みです。もしマイナーオプションが無くなり今後も低調なままなら、TwinsはWallnerを抱え続けるべきか難しい判断を迫られそうです。

また今回の決断の背景には、Twins外野陣の層の厚さも関係しています。2023年ドラフト全体5位指名のWalker Jenkinsは、Baseball Americaで球界全体4位にランクされる超有望株です。今年Triple-Aでは打率.256、2HR、OPS.785と長打面こそ控えめですが、19四球に対して三振は18個のみと選球眼が際立っています。打球速度も十分な水準なんですよね。

またTriple-Aには23歳のEmmanuel Rodríguezもいます。Baseball Americaの最新ランキングでは全体38位にランクされ、健康であればWallnerの代役として昇格していた可能性すらありました。現在は左手の張りで離脱中ですが、108打席で打率.247、6HR、OPS.923を記録。さらにプロ通算の四球率は21.6%、Triple-A通算でも21.4%と、選球眼は本物です。一方で通算三振率は30.0%と高い水準にありますが、パワー、走力、外野守備を備えた有望株となっています。

ほかにも候補は多くいます。Trevor LarnachはWallnerに近い長打型で、Austin Martinは今季ここまで打率.327、1HR、OPS.864と絶好調。Alan Rodenも肩の故障から復帰すれば昇格候補です。Gabriel Gonzalezは今季苦戦していますが、まだ22歳でTriple-A初フルシーズンを迎えたばかり。Hendry MendezもTriple-Aへ昇格したばかりで、今季全体では打率.306、4HR、OPS.886を残しています。

つまりTwinsは、外野両翼の候補に困っていないんですよね。Wallnerの不振は単なる一時的なスランプでは済まされないものになっていますし、今後はTriple-Aで再調整することになるものの、背後には若くて評価の高い選手たちが迫っている状況です。

一方で、Matthewsの昇格も重要です。直近Triple-Aで5先発、27回を投げて防御率2.67、28奪三振、7四球と好調を維持しています。Twins先発陣は故障者が相次ぎ、Pablo Lópezは肘の靭帯の手術、David Festaは肩のインピンジメントで離脱。さらにMick AbelとTaj Bradleyも15日間の故障者リストに入っています。Simeon Woods Richardsonも苦戦しているため、今回の昇格はローテーション定着へ向けた大きなチャンスになりそうですね。そして今日のMarlins戦で先発し、7回無失点5奪三振と好投して見事勝ち投手となりました。幸先の良いスタートですね。

Twins Option Matt Wallner
The Twins optioned Matt Wallner to Triple-A. MLB Trade Rumors explains why he may be running out of chances in Minnesota…

ロッキーズの投手情報!C.ドーランダーが緊急降板!

Rockies先発のChase Dollanderは今日のPirates戦に先発しましたが、右腕の張りを訴えて2回途中で降板しました。MLB.comのThomas Hardingによると、Dollanderの精密検査の予定は現時点で入っていないそうです。不安の大きさを問われると、「分からない。何とも言えない。これ以上何か起きる前に、あまり多くは言いたくない。自分自身も周りも不必要に不安にさせたくないからね」とも語っています。

Dollanderは2023年ドラフト全体9位指名の右腕です。昨年のルーキーイヤーは本拠地Coors Fieldの打高環境に苦しみましたが、今季は大きく前進していました。この日の登板前まで43回を投げ、防御率3.35を記録。奪三振率は26.0%で、フォーシームの平均球速も99mphに達していたんですよね。

Dollander本人によると、最初に違和感を覚えたのは先週のPhillies戦後だったとのことです。この日はフォーシームが通常の99mph前後ではなく、97mph程度に低下していました。試合序盤かつ寒い環境だったため、球速低下だけなら大きな問題とは言い切れませんが、腕の張りを伴っていた以上、Rockiesとしては軽視できない状況です。

球団はまだ、Dollanderを故障者リストに入れるかどうかを明らかにしていません。ただ、チームにとって最も重要な投手の一人であることを考えれば、慎重に対応するべきでしょう。今日の敗戦でRockiesは17勝27敗となり、ナ・リーグワーストの成績に沈みました。長期再建の初期段階にあるチームだけに、短期的な勝敗よりもDollanderの健康を最優先すべき局面です。

なお、今日の試合ではTanner Gordonがロングリリーフとして4回1失点と好投し、ブルペンの消耗を抑えました。Gordonは試合前にTriple-Aから昇格したばかりで、それと同時にリリーフのJimmy Hergetが肩のインピンジメントで15日間の故障者リストに入りました。

Hergetは2024年シーズン後にウェーバーで獲得された投手で、昨季は83回1/3を投げて防御率2.48と好成績を残しました。今季は16回を投げて防御率5.06と数字を落としていますが、奪三振率と与四球率は昨年と大きく変わっていません。圧倒的な球威はないものの、サイドアームから多くの変化球を投げ込み、空振りを奪うタイプの投手です。今季年俸は調停で決まった$1.55MMで、来季まで保有可能であることから、健康であればトレード期限で需要が出る可能性はありそうですね。

Rockies Notes: Dollander, Herget, Criswell
MLB Trade Rumors has the latest news on the Rockies, including a somewhat alarming note on their top young arm.

その他のニュース2件

Blue Jaysの先発ローテーションが深刻な故障禍に見舞われています。最近DFAとなったEric Lauerの不振も重なり、現在健康な先発候補はDylan Cease、Kevin Gausman、Trey Yesavage、Patrick Corbinの4人のみという状況です。Corbinも途中加入の緊急補強で、監督のJohn Schneiderは現地土曜の試合でスポット先発を起用すると明かしましたが、誰が投げるかは未定とのことです。Shane Bieber、Cody Ponce、Bowden Francisが60日間の故障者リスト入りし、José BerríosとMax Scherzerも離脱中。Triple-Aにも即戦力候補は少なく、Ricky Tiedemannは故障中、Jake Blossも復帰調整段階にあります。40人枠以外の投手ではCJ Van EykやChad Dallasらも候補ですが、長いイニングを任せられるほどの状態ではありません。Schneiderは、Rule 5で加入したSpencer Milesにも触れつつ、球団外から投手を獲得する可能性も否定しませんでした。その中で現在最大の懸念となっているのはBerríosです。WBC参加前のメディカルチェックで右肘の疲労骨折が判明し、リハビリ登板後のMRIで炎症と骨折部の変化が確認されました。2018年以降MLB最多の登板数と投球回を積み重ねてきた鉄腕だけに、Blue Jaysは先発陣の再建へ綱渡りのやり繰りを強いられそうです。

Blue Jays Could Add Starter; Still No Update On Berríos
Blue Jays skipper John Schneider hinted at acquiring a pitcher. And will we ever get a real update on Jose Berrios? Read…

Guardiansが右腕のConnor Brogdonをウェーバー通過後、Triple-Aへアウトライトしました。BrogdonにはFAを選ぶ権利がありましたが、最終的にはマイナー降格を受け入れた形です。MLBではサービスタイム3年以上の選手にアウトライト拒否権がありますが、5年未満の選手は残り年俸を維持したままFAになることはできないんですよね。Brogdonは年俸$900Kの契約で、サービスタイムも3年以上5年未満のため、市場に出るより組織に残り、給与を確保する道を選んだ形となります。Guardiansはオフに復活を期待してBrogdonと契約しました。昨年はAngelsで防御率5.55と苦しんだ一方、球速は92.8mphから95.5mphへ戻り、奪三振率も15.8%から24.6%へ改善していたため、球団は数字以上の上昇気配を評価していたんですよね。しかし今季ここまで15回1/3を投げて防御率5.28と大きな改善を示せず、奪三振率も20.9%へ低下。平均球速も94.5mphに落ちています。すでにマイナーオプションを使い切っていたこともあり、球団は40人枠から外す決断を下しました。ただしアウトライトを受け入れたことで、Guardiansは40人枠を使わずにBrogdonを保有でき、今後Triple-Aで状態を戻せば、ブルペン補強が必要になったタイミングで再昇格する可能性も残されています。

Guardians Outright Connor Brogdon
The Guards likely get to keep a reliever without using a roster spot.

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